今やスマートフォンは世界中の人が利用する携帯電話となりました。日本だけではなくどの国でもスマートフォンは電話としての機能だけではなくSNSなどのためにも用いられています。そしてその機器の多くは中国などの新興国で作られています。ところが、スマートフォンのあまりの人気ゆえに、部品が足りなくなるという状況が生じてきているようです。例えば大手のメーカーソニーは画像処理を行う半導体イメージセンサーをスマートフォンメーカーに供給しています。金額にして世界のシェアの4割を占めているというソニーは製造を手掛けている新興国にしてみれば生命線ともいえる会社なのです。しかしソニーが何度もこのイメージセンサーの増産をしているにもかかわらず、中国国内では部品が足りずスマートフォンの製造が行えない状況が生じています。もちろん中国製のスマートフォンが少なくなれば、商品が行きわたらなくなるのは目に見えています。一方で日本製のスマートフォンは外国製に押され気味で、部品で優位に立っているのが現状です。これからのスマートフォンを取り巻く環境は、新興国に向けて部品をどのくらい滞りなく供給できるかが大きく関わってくるに違いありません。