スペック以外で光明を感じたスマートフォンが、シャープの「エモパー」です。スマホがユーザーに話す機能といえば、iOSの「Siri」が有名ですが、エモパーは、適度なタイミングでスマホ側から話しかけてくれるのが大きな違いです。この「スマホから話しかけること」が重要で、Siriのように能動的に話しかけるサービスの場合、よほど好きな人でないと毎日使わないでそうし、検索したり機能を呼び出したりするツールとしての側面が強いのです。エモパーは端末が勝手に話しかけてくれるので、ユーザーは気負う必要がありませんし、キャラクターには人工知能による感情がプラスされているので、「愛着」が生まれやすくなるのです。時間帯や場所によって、さまざまなことを感情を持って話しかけてくれる「エモパー」ですが、エモパーは実際に使わないとその良さが分からないので、IGZOを搭載したSH-02Eのように、短期間での爆発的なヒットにはつながらないでしょう。しかし継続して“ファン”を増やしていければ、iPhoneに奪われたシェアを少しずつ奪還できるかもしれません。エモパーは順調にバージョンアップを重ねており、ライフスタイルを変える可能性を秘めていると感じている人も多いかもしれませんね。