今スマートフォンメーカーが力を入れていること…それは、スマートフォンを用いてVR(バーチャルリアリティ)を体験できるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の開発だ。1月にアメリカで実施されたCESや2月にスペインで開催された『Mobile World Congress(MWC)』、東京ゲームショウなどイベントでもVRへの関心の高さがうかがい知れた。そこで各スマートフォンメーカーの動向についてまとめてみた。すでに先手を打っているのが、HMDの『Gear VR』を発売しているSamsungだ。『Galaxy S7/S7 edge』の発表イベントでは、すべての客席にGear VRを設置し、VR体感ができる演出があったとか。中国メーカーのLenovoも、AntVR Technologyという企業と共にスマートフォンのVR開発に取り組む。MWCのLenovoブースでは、最新スマホ『VIBE K5 Plus』とAntVR製HMDを使ったVRデモを実施していた。またLG Electronicsも新モデル『G5』と接続して利用できるHMD『LG 360 VR』を発表。これはスマートフォンとケーブルで接続する眼鏡タイプのHMDだ。だから他のHMDと比べると、手軽に利用できるのだという。スマートフォンのVRは、まだまだ開発途上といっていいが、スマートフォンメーカーにとってはまさに今が花盛り。今後どのように進化していくのか見ものであることは間違いないだろう。