“スマートフォンのウィルス感染は、ちょっとした基礎知識を知っているだけで防げることが多いです。
具体的には、「パスワード(PINコード)を変更する」だけでもスマートフォンのウィルス感染を防ぐことは可能なのですが、意外とこちらの対応を取っていない人は多くいます。わかりやすい例としては、「abcd1234」のようにパスワードに記号が入っていない、規則正しく英数字を並べているだけのパスワードは、新しいパスワードに変更したほうがよいでしょう。
パスワードを変更することの補足となりますが、「パスワードを自動作成してくれるサイトはある」ので、こちらのインターネットサイトを利用してパスワードを変更するようにしましょう。個人的に思いつく方法で新しいパスワードを作成するのはよくありません。その理由ですが、「パスワードは12文字以上、大文字小文字が使用されている、記号がふくまれている」ものが強固とされているからで、パスワードの強度を意識して個人的にパスワードを作成するのは困難です。
次に、「二段階認証をオンにする」のも忘れてはいけません。
TwitterなどSNSでよく見られる二段階認証ですが、大手のオンラインバンキングでも二段階認証サービスが開始されているほど、今ではよく流通するようになりました。なぜ二段階認証するとスマートフォンのウィルス感染リスクを下げることができるのか・・・というと、それは、「二段階認証に対応しているウィルス感染が少ない」からです。
そもそもパスワードを作成する、変更する、二段階認証を利用する・・・というのは、ユーザーの意思で行っていることなので、ウィルス感染後にその情報を正確に特定することは困難です。冒頭に出てきたシンプルなパスワードを解読するウィルス感染はあるのですが、厳格に決められたパスワード、二段階認証については解読できないケースが多い状況とされています。
そして、「OSとアプリは最新バージョンに更新」も忘れてはいけません。
誰にでもできるスマートフォンのウィルス感染対策として有名なのですが、最新バージョンにしますか?という質問が出てくるため、OSやアプリによっては「後でする」を選択してしまう人が結構います。ですが、OSとアプリのバージョンアップはサービス展開のために行っているだけでなく、スマートフォンのウィルス感染対策として行っているものもあるので注意してください。
実際に、公式サイトにアクセスすると「脆弱性が見つかりました。対策のためのバージョンアップをお願いします」のようなアナウンスが、有名なアプリであれば見つかることがあります。
そのほかに効果的なスマートフォンのウィルス感染対策といえば、基礎知識の範囲であれば「画面ロック機能をオンにする」のも効果的でしょう。
最近になって話題になった「第三者によるのぞき見や操作を防止できる、スマートフォンの乗っ取りを防げる」効果があるので、これからスマートフォンのウィルス感染リスクを下げたいのであれば、これらのスマートフォンのウィルス感染対策も取ったほうがよいです。
そもそもスマートフォンの乗っ取りは可能なのか・・・という意見もあるのですが、リモートコントロールそのものは「企業も行っているサービスの一種」で、その中にはカメラ操作もふくまれる・・・というのが今では一般常識とされています。
しかし、古いスマートフォンから新しいスマートフォンに乗り換えた人の場合、そのような機能がスマートフォンに付いていることを知らず大きな問題にならない・・・と勘違いされるケースが多いのです。ですが、「盗撮被害、ストーカー被害に発展するウィルス感染」なので、早い段階でこれらの機能を確認して、機能をオンにしておくか検討したほうが賢明でしょう。”