モトローラがSIMフリースマホ市場に送り出したプレミアムモデル…それが、『Moto Z』です。同社の端末の中では最上位に位置づけられるだけに、機能はまさに全部入りとなります。チップセットには「Snapdragon 820」を採用していて、メモリ(RAM)も4GBと充実しているのです。また、ディスプレイは5.5インチのクアッドHD(2560×1440ドット)と、表示も精細となっています。これだけのスペックを詰め込みながら、厚さはなんと5.19mmです。ジャケットなどの胸ポケットに入れてもかさばらず、持ち運びやすいところがメリットでしょう。手に取ったときにも、その薄さを感じることができるはずです。ディスプレイが5.5インチと大きく、さらにその下に指紋センサーが搭載されているため、端末が縦に長くなっています。特に下部にやや無駄なスペースがあり、そのために片手持ちすると指が上部に届きづらいです。モトローラの端末に共通の特徴ですが、もう少し持ちやすさを考慮したデザインにしてもいいような気がします。最近では背面や側面に指紋センサーを搭載する機種も増えていますが、あえてこのサイズ感でiPhoneのようなホームボタンを設ける必要性は薄い印象を受けました。iPhoneを引き合いに出したついでに言及しておくと、『Moto Z』には、『iPhone 7』と同様、イヤホン端子が存在しません。音楽を聴くユーザーには、ここもマイナスポイントと言ってもいいでしょう。