ユーザーには、通信の目的があります。それに合わせて、料金を抑えられる仕組みを作っていくというのが、FREETELの戦略です。メッセンジャーサービス以前に、同社はApp Storeとの通信が無料になる「FREETEL SIM for iPhone/iPad」を導入しているのです。今回の施策は、それをメッセンジャーサービスに拡大し、対象となるSIMカードも広げたという位置付けです。現時点では、対象となるアプリは、上記のLINE、WhatsApp、WeChatに限定されていますが、同社では拡大も検討しているということです。増田氏が「これで終わりではない。第3弾、第4弾と拡充していきたい」と述べているように、さらなる施策も検討しているようだ。コンテンツプロバイダー側からの提案にも、「喜んで話を聞く」と前向きな姿勢を示しているのです。LINEなどのメッセージサービスを無料にする施策は、発表日の3月9日に開始しました。新規ユーザーだけでなく、既にFREETEL SIMを契約しているユーザーも、自動的に対象になっているということです。MVNOの競争軸になりつつある「コンテンツ無料」。同様のサービスを提供しているのは、FREETELだけではありません。例えば、J:COMが始めた「J:COM MOBILE」は、同社の動画サービスの通信を無料にして、話題を集めたのです。